冬の野辺山、犬+子連れ旅行 Archive

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2009/2/14~2/15

野辺山の旅館に一泊して、キャンプ以外では初となる犬+子連れ旅行をしてきた。
昔は、ペンション・プチホテルの類を利用して、あちこちへずいぶん旅行したものだが、モーフィーを迎えて以来、ヤツが喜ぶビブリでのキャンプが中心になってしまっている。上げ膳据え膳で食事の支度までしてもらえる旅行なんて数年ぶりだし、ミドリが生まれてからは初めてだ。

元々は、日帰りで「野辺山高原アイスキャンドルフェスティバル」を見に行くだけのつもりだった。
しかし、週明けに迎えるミドリの2歳の誕生日記念に、どうせだったら1泊して、雪遊びなんかもして.....となった次第。

※「PREVIOUS」「NEXT」でリポート内を前後移動、写真をクリックすると拡大します。
コメントいただけるようでしたら、元記事の「冬の野辺山、犬+子連れ旅行」にお願いいたします。

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11:50

ホントはもっと早く着くはずだったのに、(いつものことだが....)お昼近くなってしまったので、久しぶりに「仙人小屋」へ。
ミドリは、初訪問だ。

軒先には、解体され皮だけ(生首付き)になったシカさんが.........
まだ乾ききっておらず、裏側には血や肉もこびり付いているので、生命感のない剥製と違い、めちゃめちゃリアル(というか、本物の亡骸そのものだが....)。
この冬、ガイドブック片手に食事をしようとこの店を訪れたものの、コレを見て菜食主義者に転向した観光客も数多いという。。。(ウソ)

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さすが八ヶ岳が誇る(??)ジビエ食堂である。
あらためて眺めてみると、なかなかワイルドな品書きだ。
猪顔面くんせい............
四六四九な、って言われても........

ちなみに、調味料等、天然素材価格の高騰に付き若干の値上げをしたとのこと。

それにしても、この週末の暖かさは、ちょっと不気味なほどだった。
往きの車中から見た、141号線「市場」付近の温度計は(マイナスではなくプラス)14度を指していた。
仙人も、地球の気候変動を肌で感じているようだ。

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ぼくは、マタギ汁定食。

要するに、骨付き鹿肉が入ったけんちん汁のようなものだ。

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近年、八ヶ岳周辺地域では増えすぎてしまったシカに頭を悩ませているようだ。
そんなことから、地元の調理師会などが鹿肉を使った料理を提案し、名物にしようという動きもあるらしい。
鹿肉料理が食べられるレストランマップなどもすでにあるようだが、鹿肉ってけっこうクセ(旨味でもある)があるし、どうなんでしょ?うまくいくのでしょうか??

それはともかく、ここ仙人小屋では、ずっと以前から冬の食材の中心は鹿肉のようだ。

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こちらは、ふきのとう天ぷら。

幼児にはちょっと苦いんじゃないかと思ったが、ミドリも喜んで食べていた。

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モータンは、ヤマメ南蛮漬け定食。

ぼくの定食もそうだが、シカ肉の燻製も添えられていた。
コリコリとした食感。

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南蛮漬けとなったヤマメの稚魚(美味しい!)は、ミドリに頭からボリボリと囓られ、

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やがて飲み込まれた。

ああ、罪深き者、その名はニンゲン。。。

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13:30

夕方から始まるアイスキャンドルフェスティバルの前に飯盛山あたりをスノーシューで登ろう、と何となく考えていたのだが、異様なほどの暖冬の影響で、あっちにもこっちにもさっぱり雪がない。
とりあえず、形だけでも雪遊びが出来るサンメドウズ清里スキー場へ。
たしか以前はスノードッグランなるものがあったはずなのだが、場内至る所に「ペット持ち込み禁止」の注意書きが.......
今シーズンから、「ペット連れのお客様のご入場はご遠慮いただいております」とのこと。何かトラブルでもあったんですかね???.......ハァ。

客側が責任を持つのであれば、車の中などに待たせることは出来るようだが、今はまだちょっと日差しが強くて不安だ。
仕方がないので、モータンがミドリとスキー場の子供ゲレンデで遊んでいる間に、

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モーを連れて美し森付近をちょっとお散歩。
どの程度標高を上げれば、スノーシューが楽しめそうなのか?、下見を行った。

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14:00

標高1600mの羽衣池で、この程度の雪しかない。
しかし、ちょうどスキー場の最上部付近となる賽ノ河原あたりまで登れば、ある程度雪遊びも出来るだろう。
地図を見た限りでは、傾斜もさほどないし、おそらく眺望も良いはずだ。

犬連れスノーシューの悩ましいところは、雪が多くても少なくても困る、という点である。
スノーシューの醍醐味は、普段は歩けない場所を自分でトレースを付けながら進むことにあるので、踏み固められたトレッキングコースを歩いてもあまり面白くない。
しかし、深い雪の中をラッセル状態で長時間歩かせることは、犬の関節に過度の負担をかけてしまう。
要するに、犬に具合のいい雪の状態だとスノーシューは必要なくてむしろ軽アイゼンの方が便利だし、スノーシューが楽しく感じる場所だとイヌの健康管理上はちょっとアレなのだ。
そういう意味では、ニンゲン的にはちょっと雪が少ないな~、位の方がいいのだろうけれど........

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14:30

日陰に駐車して、二人を迎えに行った。
天気もいいし、子供ゲレンデはけっこうな賑わい。

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最後にもう1回、滑ってきま~す。

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どちらかというと、母親の方が楽しんでいるようだ。。。

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15:15

今夜のお宿にチェックイン。

犬連れが可能な場所が多い清里のペンションなども考えたのだが、アイスキャンドルフェスティバルの会場に近い方が良いだろうということで、最終的には「野辺山荘」にお世話になることにした。

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犬連れ客専門の旅館というわけではなく、オーナーが動物好きということもあり、人に迷惑をかけるようなことがなければ犬連れでも受け入れるし、バリアフリー等にも配慮し、なるべく様々な条件のお客さんが快適に過ごせるような環境作りをするという運営姿勢のようだ。
中型犬以上が利用出来るのは2室、いずれも和室である。15畳あるので、親子3人+ラブラドール1頭でも十分な広さだった。

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日本人ですもの、畳の部屋はやっぱり落ち着くな~~。

と、普段自宅の和室は立ち入り禁止にされているモーはご満悦。

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ぼくらのものはもちろん、ちゃんと幼児用の浴衣(&茶羽織)まで用意されていたので、思わず羽織らせて写真撮っちゃいましたよ。

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自由にさせておくとさすがに危険なので、モーは持参したクレートで留守番させて、館内探検に出発だ。

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バリアフリー・中型犬以上対応の部屋は、別館1階に位置し、すぐ横に大浴場がある。

男湯と女湯は、それぞれ朝晩で入れ替わるようだ。
二日目の朝、モータンは男湯に入ろうとするところを通りかかった方に注意されたそうだ.......恥。。。
字、読めないのか?!

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それほど規模は大きくないが、様子を見ながら利用すれば、十分ゆっくりと入浴することが可能だ。
この日の宿泊客は5~6組だったので、貸し切り状態でのんびり湯につかることが出来た。

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天然鉱石を利用した人工温泉とのことだったが、意外にもなかなかの泉質だった。
心なしか、お肌すべすべ。

別料金を払えば、貸し切りのジャグジー風呂もあるようだ。

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本館への渡り廊下の途中に、

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パイプ&シガーキャビンがある。
お酒を飲みながら、パイプやシガーを楽しむことが出来るようだ。
館内は禁煙なので、早い話が喫煙スペースでもあるということらしい。

セルフバーという体裁になっていて、お金を払い冷蔵庫の中から好きな飲み物を取るスタイル。
まぁ、後ほどお邪魔することになるだろう。

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食堂の手前に、囲炉裏を囲んだロビーがある。
1階部分に関して、食堂以外は、しつけのできたペットであれば同伴させてもかまわないようだ。

しつけの出来ていない我が家のモーちゃんは、人気がなくなってからコッソリ連れてこようっと.......
よい子はマネしないよ~に。

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旅館の動物スタッフさん達は、記念撮影に応じたり接待をしたり、営業活動に励んでいた。

ちゃんと乾燥室もあるみたいだし、スキーや普通に観光をしにきた人など、ペット連れとは無縁のお客さんの方が多いので、大きな犬がいることに驚いている人もいたようだ。
この日の宿泊客で、ペットを連れていたのは我が家と隣室の方(まったく顔を合わせなかったが...)のみだったようだ。

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17:30

いよいよ、野辺山高原アイスキャンドルフェスティバル会場へ。
野辺山荘からは、車で数分の場所だ。

ちなみに、すべて手持ちで撮影しているので、手ぶれはご愛敬、ってことで四六四九な。

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例年であれば、雪景色の中2400個のアイスキャンドルが灯る、という幻想的な光景になるらしいのだが、ここ数日の異常な暖かさと昨日の雨、今日の強風で、スタッフの苦労は大変なものだったらしい。

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急遽、業務用の冷蔵庫を借りてイベント当日まで保存したという多数のアイスキャンドルもどんどん溶けてしまっているようだし、

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冷蔵庫に入れるわけにもいかない氷の巨大オブジェは、すっかり元の形がわからなくなってしまい、何というか前衛的なフォルムである。
村長さんだったか、実行委員の方だったか、「みすぼらしい姿になってしまい......」と無念そうに挨拶していたのがお気の毒だった。
と言いつつ、思わずちょっと笑っちゃったけど。。。

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それでも、暗くなってくると、それなりにイイ雰囲気。

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上から見るとこんな感じ。
闇に浮かぶ八ヶ岳のシルエットもなかなか素敵だ。

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なんでも、人出は例年よりむしろ多かったらしい。
野辺山は寒いから(たぶんいつもであれば、夜には零下10度を下回るのではなかろうか)、といつもは敬遠していた周囲の市町村の方々が、暖かいことが幸いして、大勢集まったのだとか。

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誰でも参加可能な、手作りアイスキャンドルコンテストも行われている。
展示された作品を見て回り、我が家も投票に参加した。

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18:30

夕食をとるため、一旦旅館に戻った。

地元の食材を中心としたメニューで、地味だがなかなか美味しかった。
ニジマスの唐揚げや馬刺し、煮物。

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ジャガイモ豆腐や、信州黄金シャモを使った一品。

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白菜のグラタン。

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揚げ出し大根。

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デザートは、自家製だという杏ソースをかけたヨーグルト。

憶えてないけど、他にもまだ何か出てきたような気がする。

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もう、お腹いっぱいです。

ごちそうさまでした!!!

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20:10

イベントの最後を飾る打ち上げ花火を見るために、再びアイスキャンドルフェスティバル会場に戻った。

しつこいようだが、すべて手持ちで撮影しているので、手ぶれはご愛敬、ってことで四六四九な。

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アバンギャルドな写りになってるけど、四六四九な。

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野辺山高原アイスキャンドルフェスティバルは、中庭に2400個のキャンドルが灯され、サービスの豚汁やお汁粉が振る舞われ、氷の巨大オブジェがライトアップされ、キャンプファイヤーが点火され、地元の小学生コーラス隊の合唱が披露され、地元チームのよさこい踊りも披露され、手品師のマジックショーが行われ、大ビンゴ大会が催され、花火が盛大に打ち上がり、展示されていた手作りアイスキャンドルのコンテスト結果が発表される、という地味なことこの上ないイベントなのだが、村民のみなさんのほのぼのとした手作り感があふれていて、なかなか素敵でした。

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お風呂入ってから、人気のないロビーで本読んで、

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さっさと寝たがっているモーを無理矢理付き合わせて、1~2杯飲んでから、布団に入った。

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でも、野辺山と言えば、やっぱり星空でしょ。

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明け方に布団から抜け出して、宿から数分の場所で星景撮影にチャレンジしてみた。

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が、月の明るい夜だったためか、夜明けが近いせいなのか、はたまた技術的な問題なのか......

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長時間露光でも星の数は少なめで、イマイチ迫力に欠けるなぁ。
まぁ、またリベンジする機会もあるでしょ。。

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2/15  08:30

これぞ正しい日本旅館の朝ご飯、という感じか。

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初めて口にしたとろろ飯は、ミドリの口にはイマイチ合わなかったらしい。
美味しいのに~~。

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10:30

今回お世話になった野辺山荘さん、細かい気配りがとても心地の良いお宿でした。

チェックアウトの際にモータンの分のスノーシューをレンタルして、昨日下見したルートを歩いてみることにした。

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...が途中で、モータンが気分がのらないと言い始め、結局スノーシューを使うこともなくUターンすることになった。

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11:30

ところが、下山の途中でなんとエル結家とバッタリ鉢合わせした。
山梨県の山中で、まさかサイタマの犬友達に会うとは......!!!

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せっかくだから記念写真でも撮りましょうということで、羽衣池まで登り返した。

さっきまで寝ていたミドリも目を覚ました。

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そして、エル君に次から次へとその辺の雪を食べさせている.........
オイオイ...お腹こわしちゃうから止めなさい。。。

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そのまま「美し森ファーム」で一緒にお昼ご飯を食べていくことにした。

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男性陣は、ヘルシーにざる蕎麦。

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女性陣は、豪快にほうとう。

それにしても、嬉しい偶然でした。
でも、山歩きをしている人同士って、何度もあちこちの山ですれ違ったりするらしいから、またどこかでバッタリ出会いそうだ。
キャンプでも、ご一緒しそうだしね。

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15:15

帰路の途中にある海ノ口・湯川の氷瀑を見学していくことにした。

一般車両進入禁止の場所から、15分ほど歩くことになる。
例年であれば凍結していることが多いはずの林道には、ほとんど雪も氷もない。
沢水も、勢いよく流れ落ちていた。

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肝心の氷瀑も、すでにかなり溶けてしまっているようだった。

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アイスクライミングのゲレンデとしても利用されているようだが、もちろんそのような人々の姿はない。

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突然、バタンという車のドアを閉めるような音がした後、地響きがするような轟音と共に、目の前で巨大な氷柱が崩落した。
あ~、ビックリした。。。

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もし、倒木を渡って氷瀑の真下から写真を撮っていたら、串刺しになっていたところだよ..........ふぅ。

厳冬の八ヶ岳周辺で氷と雪を楽しむ予定の旅行だったが、春の訪れなのか、はたまたさらなる地球温暖化なのだか、を感じる二日間になりました。
おしまい。

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