臘梅、福寿草、阿左美冷蔵かき氷・その美味しさの秘密、を訪ねて Archive

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「長瀞アルプス」という、かなり図々しいというかある種のセンス・オブ・ユーモアがあるといおうか、ともかくそういうネーミングの尾根道があることを知って以来、いつか家族で行ってみたいと思っていた。

ロウバイも見頃だろうし、福寿草も咲き始めたみたいだし、動物園もあるからミドリも楽しいだろうし、ということでまずは宝登山に登り、長瀞アルプスをのんびり歩いて、野上駅でモータンとモーフィーに待っていてもらい、ぼくとミドリは電車で長瀞まで戻り車を取ってくる、という計画を立てた。

ルートは、大体こんな感じ。

※「PREVIOUS」「NEXT」でリポート内を前後移動、写真をクリックすると拡大します。
コメントいただけるようでしたら、元記事の「臘梅、福寿草、阿左美冷蔵かき氷・その美味しさの秘密、を訪ねて」にお願いいたします。

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勾配も緩く、犬+子連れハイカーには最適なコースだ。

今やミドリの体重も10kgを超え、荷物と一緒に背負って山道を歩くのも、かなりキツくなってきたからな。

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2009/2/1  09:40

ロープウェイ駅のある宝登山麓有料駐車場に到着。
17時にはロープが張られて車の出入りが出来なくなるということだったが、野上駅経由で戻ってくるので、それ以降になってしまう可能性がある旨を相談したら、出入りが可能な別のスペースを融通してくれた。

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どの程度の寒さになるのか見当が付かなかったので、ミドリはかなりの重装備。
宇宙服状態で、歩きにくそうだ。
また、昨日の雨はこちらでは雪になったのでは?と期待して、軽アイゼンや雪遊びの道具も持ってきたのだが、まったくそんなことはなかったようだ。残念。

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天気は上々。

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10:05

さあ、出発だ。

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と言っても、未舗装の林道をダラダラと上っていくだけ。

子供からお年寄りまで、大勢の人が歩いていた。
後で聞いた話では、ロープウェイは1時間待ちで、歩いた方が早いという事情もあったらしい。
犬は連れてる子供は背負っている、ということで沢山の方に声をかけていただいた。

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時折視界が開け、周囲の山や町並みが望める。

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11:00

宝登山小動物公園」、到着。

モーは、しばらく休憩だ。

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ウサギにニンジンあげたり、

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サルにサツマイモ放り投げたり、

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ミドリ、大興奮。
動物園を組み入れたハイキングルートは、やはり子供受けがいいようだ。

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が、我が子はほったらかしで、ミニブタのビデオ撮影に夢中な母親。

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一方、父親もミニブタを激写中なのであった。
ブヒっ。

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シカとかブタとか放し飼いされていて、ちょっとした野生の王国状態。

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12:00

よぉ、お待たせ。

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動物園から山頂へ向かうトレイルがある。

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「悪路」と言うより、普通の山道です。

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12:15

宝登山(497.1m)、到着。

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ロウバイ、咲いてる。

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咲いてる、咲いてる。

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たくさん咲いてます。

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武甲山も秩父の町並みもよく見渡せる。
ついでに言えば、イメージセンサーに付いたゴミも.......

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ほぼ満開状態ですが、

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日当たりや種類によっては、まだ蕾のものもあった。

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ロウバイ園通路の人混みを避け、そのまま宝登山神社奥宮へ。
(大きな犬は、園内通路には連れて入らない方がいいと思います)

味噌おでんとかおにぎりで昼食を取った。

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それと、売店のおばちゃんが愛犬のために焼いた(たぶん)ネギ抜きのおやきを無理矢理売ってもらい、モーフィーに。

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モーたちが休憩している間に、梅や福寿草が咲き始めたというロープウェイ駅方面に行ってみた。

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こちらは、たぶん「八重寒紅」というヤツ。

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福寿草もけっこう咲いていました。

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もうすぐ、春ですね。

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ロープウェイ駅前では、和太鼓の演奏が行われていた。

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ところでミドリたちはと言えば.........
かくれんぼ(??)したり、

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枯葉をかぶったり(??)して、遊んでいたようだ。

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でも、そろそろ行かないと日が暮れてしまう。

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臘梅と福寿草と梅、ちょうど良いタイミングだったな。

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そんなわけで、一眼レフと大きな三脚持ったカメラマンが大勢いた。

いい写真撮れましたか~?

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13:35

いよいよ長瀞アルプス方面へ。

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しばらく急な下りが続く。
このコースは、今回とは逆に歩くと相当キツそうだ。

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先ほどまでの喧噪がウソのように、静かな山道である。

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その後、車道を少し歩いて、

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14:00

再び静かなトレイルへ分岐する。
すぐ先の「小鳥峠」と呼ばれる辺りからが、「長瀞アルプス」と名付けられているらしい。

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何か特別なものがあるわけではないが、日当たりの良い冬枯れの尾根道は、ただ歩いているだけでも気持ちがいい。

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14:30

氷池との分岐でモータンが「ちょっと見てみたい」と言い始めた。
この「氷池」とは、テレビ番組などでもよく取り上げられる、かの阿左美冷蔵のかき氷となる天然氷を作っている池なのだ。
たしかに、見学してみたいという気もする.........

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時間と体力の余裕があれば往復してくるところだが......結局予定変更。
長瀞アルプスは途中で切り上げ、氷池経由でそのまま歩いて駐車場に戻ることにした。
言うなれば、臘梅、福寿草、阿左美冷蔵かき氷・その美味しさの秘密、を訪ねてというハイキングとなった。

ちなみに、野上峠や小鳥峠の辺りにも「氷池」分岐の標柱があるが、廃道と言って差し支えないほど道は荒れていた。
迷う可能性もあるので、無闇に入らない方がいいと思います。

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おおざっぱだが、青が元々のプラン、赤が最終的に歩いたルートである。

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距離的にはほぼ同じだが、氷池の少し先からは、ずっと車道脇を歩くことになる。
コレが、なんとも疲れた。
トレッキングシューズで舗装路を歩くのって、精神的にも肉体的にも嫌なものです。

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14:50

「氷池」、到着。
一見すると不気味な色に感じるが、氷と水が透き通っていて、底のコンクリートの模様が浮き上がっているのだ(たぶん)。
少し前に氷を切り出した後、水を足したそうなのだが、ここ数日の暖かさでずいぶん溶けてしまったのだとか。

阿左美冷蔵さんは、温暖化の目撃者としてWWFの活動に協力しているようだ。
長年続けてこられたお仕事のスタイルを考えると、まさに死活問題であろうし、日々肌で地球の変化を感じられているということなのだろう。

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朝夕それぞれ数時間をかけて、毎日従業員の方が落葉やゴミを取り除いているとのこと。
また、雪が降ったときなどは、泊まり込みとなり、24時間体制だという。

天然の氷造り。
製氷なんて簡単に出来るであろうこの時代にあって、手間のかかる大変な重労働ですね。

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15:25

話の流れから想像がつくと思うが、当然のことながら阿左美冷蔵のかき氷を食べて帰ることになった。
まぁ、ちょうど帰路のルート上にあるしね。
金崎本店の方は冬期は閉めているらしいが、寶登山道店は真冬でも営業している。
ギャラリーなんかもあって、ちょっと素敵な雰囲気のお店です。

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今日はけっこう歩いたし、道中いろんな人に愛想振りまいて疲れただろうから、モーにも少しフードをあげて、ゆっくり待っていてもらうことにした。

お店の方は、皆さんとても親切で感じが良かった。
店舗前のスペースにモーを係留しておいてかまわないですか?と伺うと、すぐにお水まで用意してくれました。

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その上、わざわざモーフィーの様子が確認出来る席を案内してくださった。
感謝感激です。

※犬OKとかそういうお店ではありませんし、必ずしもこの場所に係留出来るというわけでもありません。

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ぼくは、練乳。
好きな木の実をトッピング出来るので、カシューナッツをまぶしてもらった。

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モータンは、黒糖あずき。

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練乳と黒糖のシロップは器に入って出てくるので、好きなだけ楽しめる。
トレッキングで失ったカロリーは、おつりが来るほど補充した.......

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うめぇ~~~!!!

シロップも絶品なのだが、なんといっても氷がスゴイ。
なんていうのかなぁ、フワッとした口溶け感が最高だし、もちろん冷たさは十分なのだがキィーンというイヤな感じがないのだ(まぁ、アレが好きって人もいるだろうけど...)。

真冬にかき氷っていうのもなぁ....と店に入る前は思っていたのだが、山歩きの後のかき氷は、ビックリするほど美味しかったです。
ちょっと病みつきになりそうな発見である。

しかし、考えてみると、ハイキングの後にかき氷を食べたのは、今回が初めてではない。以前はこれほど美味しくは感じなかったのだから、やはり手間をかけた天然氷故なのだろう。
氷池でモータンが、「氷作ってるって言うより子供みたいに氷を育てているって感じだね」と名言(??)をはいたが、まさにそんな感じ。愛を感じる美味しさでした。
夏だと1時間待ちなんてこともザラらしいから(行列するのはイヤなので、ぼくらも以前にあきらめたことがある)、冬に来るのって意外と正解なのかも。

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新聞か何かで知って以来、一度行ってみたいと思っている寄居のうどん店「イーハトーボ」の姉妹店だという「ゴーシュ」というお店もあったし、宝登山神社に至るこの大通りはなかなか楽しい。

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16時半頃に駐車場に戻った後、割り引き券を持っていた日帰り温泉「満願の湯」に向かった。

駐車場で車を降りると、「犬の休憩所」なる看板が見えたので、ちょっくら見学してみることにした。

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う~ん、まぁ見た目はアレだが、周囲の木立と屋根で日差しは遮られるので、やはり日中はありがたいかな。
もう日も暮れる時間だし、真冬なので、イビキをかいて寝ているモーは車の中で待たせることにして、入浴を済ませた。

で、余談だが、こちら「満願の湯」はスゴイです。
なにがスゴイかって?
一階の休憩所で行われているカラオケです。マジで、必見です。
地方の日帰り温泉に行くと、休憩スペースを兼ねた食事処などにステージがあり、地元の人(たぶん)を中心にカラオケが行われているのはよくあることなのだが、ここはまずマイクを持つ人の歌唱力のレベルがミョーに高い。ちょっと異様なほどです。
そして、なによりもスゴイのが、合いの手を入れてカラオケショーの場を盛り上げる専門のMC(っていうのか何なのか....)がいるのだ。
モータン&みーたんが風呂からあがるのを待っている間に、「えぇ、なにコレ?!」と漏れてくる音に驚かされただけで、実際に宴会場の中に入ったわけではないためシステムはよくわからないのだが、まず「XXさん、準備をお願いいたします」ときわめて事務的な女性のアナウンスがあり、歌唱者がステージに上がる。そして、注目すべきはその後。
紅白歌合戦の司会よろしく「冬の東北、日本海を渡る風、あの人の帰りを待って幾年月。着てはもらえぬセーターを、今まで何枚編んだことでしょう。男の身勝手と女の純情を、これほど切なく、これほど見事に、描き上げた作品を私は知りません。昭和XX年度レコード大賞最優秀XX賞受賞。今は亡きXX先生の不朽の名作「XXXXX」、今宵唱うはXX様、皆様どうぞお聴きください~~~!!!」みたいな(文章は今、ワタクシがテキトーに作りましたが....でもホントにこんな感じ)前フリを即興(たぶん)でつける謎のオジさんが、ステージ脇にいるのだ。
最初はよく聞いていなかったので、「台詞のある演歌を歌う人が、ずいんぶん多いな~」となんとなく思っていたのだが、そうではなかったのです。
いやもう、ビックリしました。あんなの、日帰り温泉で初めて見た。。。

どうも、このカラオケは、「満願の湯」の名物のようです。
詳しく調べていないのでよくわかりませんが、こちらの予選を勝ち抜くと、テレビ埼玉で放映中のカラオケ番組(!!!)に出演する権利を得るのだとか何だとか。
道理で、素人離れした強者が多いのですな。

アルプスもあれば謎のカラオケ温泉もある........
秩父、侮れませぬぞ。

おしまい。

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