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2009年8月 Archive
雨池は今日も雨だった - 北八ッ池巡りトレッキング 072

10:20
泥だらけになりながら麦草峠に戻り、麦草ヒュッテで「鹿肉のカレー」を食べてから北八ッを後にした。
「地獄谷」に寄らなかったのは、早く温泉にでも入ってサッパリしたいということもあったが、また今度訪れる口実とするためでもある。
そうそう、ザックの耐雨テストですが、まぁ合格点でした。背負い心地も良好。
山口耀久氏が嘆くように、以前は踏み跡すらもなかった雨池に至るルートには、今や立派な木道まで敷かれ、その環境と雰囲気はたしかに激変してしまったのかもしれない。
しかし、氏の愛した雨池の魅力は、もうどこかにすっかり消えてなくなってしまったのだろうか?
ぼくは、そうは思わない。
少なくても、そう信じたい。
雨池は今日も雨だった - 北八ッ池巡りトレッキング 071

白駒池は水辺で見るよりも、高見石や「にゅう」から見おろした姿のほうが好きだが、雨池は池畔に立ってみないと、そのよさがわからない。白駒池は水辺にまでまわりの樹林が迫っているから、離れて見るといかにも森に抱かれた幽玄な湖の感じがするが、周囲の明るい雨池は稜線から見おろすとあまりに開放的で、山の湖の神秘な感じがほとんどない。そのかわり、岸辺に立って眺めた風景は雨池のほうがはるかにすぐれている。池畔の構図に変化があるだけでなく、静かで明るい池の雰囲気がじつにいいのだ。北八ッの湖としては、澄んだ湖面に森の憂愁をたたえた白駒池がふさわしいが、いまの私には、行くたびにきれいな童話の夢をそだててくれる雨池の晴朗さが、このうえなく好ましい。
山口耀久著 「北八ッ彷徨」収録「北八ッ彷徨」 より
雨池は今日も雨だった - 北八ッ池巡りトレッキング 049

「今日は混んでますか?」と聞いたら「ガラガラ....」とのことだったし、正直この雨の中テントを張る気力も残っていなかったので、あっさりと小屋泊まりに変更することにした。早くビールも飲みたかったし。
せっかく泊まるのだから、もちろん食事付きである。なんのためにここまで重い荷物担いできたの.....?という感じではありますが。
ぼく以外の宿泊者は、怪我人も出た上にこの土砂降りで足止めをくらい日帰りの予定を急遽変更したという8名くらいの中高年グループと、蓼科山から縦走してきたという年配のご夫婦のみ。
空いていたからだろう、個室を案内された。ラッキー!!!
窓からは雄池、雌池が望めるし、3~4名はゆったりできる畳敷き。布団も、かび臭いようなことはことはなくふかふかだった。山小屋としては、かなり快適な個室じゃないかな。
雨池は今日も雨だった - 北八ッ池巡りトレッキング 027

縞枯山荘がある。
飲み物を頼み、デッキで少し休憩させてもらったが、なかなか雰囲気のある山小屋という印象だった。
雨池は今日も雨だった - 北八ッ池巡りトレッキング 004

今回のトレッキングにはもうひとつ目的があって、それは新しく購入したマックパック製「カスケード65」のテスト。
この製品に用いられている「AZTEC」という素材は、雨に強く、コーティングに頼らないため耐久性も高いという。
ウワサでは「レインカバーがいらない」と評されるほどなのだが、ホントかどうか実際に雨の山歩きで試してみたかったのだ。
今までのテント泊で使用してきたカリマーの「クーガー 70-95」は、大きな不満もなく、日帰りで愛用している「リッジ 30」とポケットの配置が同様で使いやすい。しかし、夏の山行にはちょっと大容量過ぎるのだ。
そこで、よりシンプルな構造で長期間の使用にも耐えられそう、且つチャイルドキャリアで背負い心地の良さに感心したmacpacを選択してみたという次第である。
雨池は今日も雨だった - 北八ッ池巡りトレッキング 001

2009/8/1 05:30
2006年は南八ヶ岳、2007年は鳳凰三山~早川尾根、そして昨年は白根三山。
ここ数年、一人で高山帯を縦走することが夏のお楽しみとなっている。
今年は、自分史上初となる北アルプスを、少し長めにテント泊トレッキングする予定であった。しかし、天気が不安定なこと及びその他諸事情により、結局この計画は秋に延期することに決めた。
がしか~し、どこにも行かないっていうのもね~......、なんか口惜しいじゃないですか。
そこで、ワタクシ急遽考えました。まぁ、いつもの通り、たいした考えじゃないのだが。
この週末は、相変わらず曇り時々雨の予報。おそらく山沿いは、ほとんど雨になるだろう。であればですよ、あえて雨を楽しむ山歩きというのも、これはなんちゅうか、オトナの余裕とでも申しましょうか。オツなもんじゃございませんか。
山頂で展望が得られないというのは、誰がなんと言ってもぼくとしては許せない気分であるし、安全確保の最重要ポイントは天候だろう。そこで、山行ではつねに好天へと向かうタイミングを読んで出掛けることにしているし、今まではほぼ期待通りの結果を得ることが出来ている。そんなわけで、ひたすら雨の中を歩くという経験は、ほとんどしたことがない。しかし、3泊を超えるトレッキングともなれば、そうそう連日天気が安定するわけでもないだろう。
それに、鳳凰三山で体験した、霧雨に煙る樹林帯の鮮烈な美しさの記憶もある。
梅雨明け宣言した責任者出てこい~!!!とちゃぶ台ひっくり返したい気分の今日この頃、この機会に雨の山歩きを経験しておくのも、大人ハイカーならではの実にお洒落な計画であろう(なワケないか....)。
もっとも、雨の登山道をただ歩くだけでは、宗教的な修行か体育会系のシゴキのようである。宗教的な修行にも体育会系的な諸々にも、一生関わり合いになりたくない!と考えているワタクシ。
そこで、突然ヒラメキました。まぁ、例によって、たいしたヒラメキではないのだが。
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